2.1-3|停止反応(Termination)
a. ラジカル同士の結合(カップリング)
異なる成長中のポリマー鎖の末端ラジカルが互いに結合し、一つの長いポリマー鎖を形成します。ウレタンアクリレート系樹脂では、この反応により架橋構造が形成されることが多いです。
ある成長中のラジカル鎖が、別のポリマー鎖や樹脂成分から水素原子を引き抜き、自身は不活性化します。引き抜かれた箇所に新たなラジカルが生成され、別の成長点となることもあります。
b. 水素移動・連鎖移動
c. 酸素による反応阻害
空気中の酸素分子はラジカルと非常に反応性が高く、成長中のラジカル鎖と反応してペルオキシラジカルを形成します。このペルオキシラジカルは反応性が低いため、重合反応が阻害されます。これは特に表面硬化において重要な要素となり、窒素雰囲気下での硬化や酸素阻害防止剤の添加が行われることがあります。
d. モノマー・オリゴマーの消費による反応の終息
反応が進むにつれてモノマー・オリゴマーが消費され、移動性が低下することで、ラジカルの拡散が制限されます。また、系の粘度上昇により、反応速度が低下します。