1. HOME
  2. ブログ
  3. フジ合成コラム
  4. 04|光源と波長の関係
COLUMN & NEWS

コラム|ニュース

フジ合成コラム

04|光源と波長の関係

光硬化樹脂を効率的に硬化させるためには、使用する光開始剤の吸収波長と、照射する光源の波長が適切にマッチしていることが重要です。光源の選択は、製品の生産性や硬化物の品質に大きな影響を与えます。

4.1|紫外線(UV)光源

紫外線は、光硬化樹脂の硬化に最も広く使用されている光源です。紫外線は波長によって以下のように分類されます:

UV-A(315〜400nm)

UV-B(280〜315nm)

UV-C(200〜280nm)

4.2|主要なUV光源の種類

高圧水銀ランプ

メタルハライドランプ

LED-UV

エキシマランプ

4.3|可視光源

近年、歯科分野や生体適合性が求められる用途を中心に、可視光で硬化する樹脂も活発に開発されています。

LED青色光(430〜490nm)

LED緑色光(490〜550nm)

4.4|光開始剤と光源の関係

光硬化の効率を高めるためには、以下のような点に注意する必要があります:

光強度と照射時間

カチオン重合用光開始剤(光酸発生剤):

4.5|光硬化効率の最適化

シリコーン系光硬化樹脂は、シロキサン結合(Si-O-Si)を主鎖に持つポリマーを基本骨格とし、側鎖に光反応性基を導入した樹脂です。

光強度と照射時間

適切な光強度と照射時間の組み合わせを見つけることが重要です。強すぎる光や長すぎる照射は、硬化物の劣化や過剰な発熱を引き起こす可能性があります。一方、弱すぎる光や短すぎる照射は、不完全硬化の原因となります。

開始剤システムの最適化

単一の光開始剤だけでなく、複数の光開始剤を組み合わせたり(ブレンドシステム)、開始剤と増感剤を組み合わせたりする(増感システム)ことで、広い波長範囲で効率的に反応する開始剤システムを構築できます。

例:ベンゾフェノン(BP)と第三級アミン(TEA)の組み合わせは、BPが光を吸収して励起状態となり、TEAから水素を引き抜くことでラジカルを生成するシステムです。

フィルターと反射板の活用

光源からの光を効率的に利用するために、適切なフィルターや反射板を使用することも重要です。フィルターによって不要な波長をカットすることで、樹脂の黄変や劣化を防ぐことができます。また、反射板を使用することで光の利用効率を高めることができます。

フジ合成株式会社をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む