フジ合成コラム 06|配合設計と特性のバランス 2025.04.01 2025.05.28 6.1|主要成分の役割と影響 オリゴマー(全体の40-60%): 樹脂の主骨格となり、最終的な硬化物の基本的な物性を決定します 比率を増やすと:粘度↑、硬度↑、強度↑、収縮率↓、コスト↑ 種類によって特性が異なる(ウレタンアクリレート:柔軟性と強度のバランス、エポキシアクリレート:硬度と接着性) モノマー(全体の20-40%): オリゴマーの希釈剤として機能し、粘度を調整します 架橋密度や反応性に影響を与えます 比率を増やすと:粘度↓、硬化速度↑、収縮率↑、浸透性↑ 多官能モノマーほど架橋密度が高くなり、硬度と強度が増加します 光開始剤(全体の1-5%): 光エネルギーを吸収して重合反応を開始させます 比率を増やすと:硬化速度↑、深部硬化↓(光の透過が阻害されるため)、黄変↑、熱安定性↓ 波長特性が重要(使用する光源に合わせた選択が必要) 添加剤(全体の1-10%): 特定の機能や加工性を付与します 顔料・染料:色付け 光安定剤:耐候性向上 チクソ剤:流動性制御 充填剤:強度向上、収縮低減 6.2|硬化条件の最適化 光硬化樹脂の硬化条件は、得られる硬化物の物性に大きく影響します。以下の要素を考慮して最適化する必要があります: 照射強度:強すぎると表面のみが急速に硬化し、内部との硬化ムラが生じます。弱すぎると十分な硬化が得られません。 照射時間:長すぎると過剰硬化による脆化や黄変が生じる場合があります。短すぎると未硬化部分が残ります。 照射距離:光源からの距離は照射強度に影響します。距離が遠いほど強度は低下します。 照射環境:酸素、湿度、温度などの環境因子が硬化反応に影響します。特にラジカル重合では酸素阻害に注意が必要です。 6.3|性能評価と品質管理 光硬化樹脂の品質を確保するためには、以下のような評価・管理が重要です: 硬化度測定:溶剤抽出法、硬度測定、振動分光法などにより、硬化の程度を評価します。 接着強度試験:基材との接着性は、引張試験や剥離試験により評価します。 耐候性試験:促進耐候性試験により、紫外線や湿度に対する耐性を評価します。 バッチ間変動管理:原材料のロット管理、配合・混合プロセスの標準化により、製品の安定性を確保します。 フジ合成コラム 05|光硬化樹脂の物理的・化学的特性 「中小企業 新ものづくり・新サービス展」出展報告