3. フジ合成の分子設計アプローチ
プレポリマー自社合成という「選択肢を広げる力」
フジ合成の強みは、UV硬化樹脂の性能を左右するプレポリマーを自社で合成できることです。これは単なる製造設備の有無ではなく、お客様が求める性能を実現するための選択肢を大きく広げられる技術基盤にあたります。
多くのメーカーでは、市販の原料ラインナップを前提に処方設計が進むため、「現状の選択肢の中で最善を探す」というアプローチが中心になります。
これに対してフジ合成は、まずお客様の用途・条件・課題を丁寧に整理し、必要に応じて欲しい性能をそのまま形にするプレポリマーを設計・合成できます。既存材料では解決しづらかったポイントに対して、素材そのものの構造からアプローチできる点が大きな特徴です。
PET接着における当社の技術
当社は、PET素材特有の界面特性を正確に捉えたうえで、分子レベルから樹脂設計を行い、PETに対して安定して高い密着性を発揮するUV硬化樹脂を開発しています。
PETは、極性成分が約16%、表面エネルギーが44 mJ/m²前後と低く、一般的なUV樹脂では十分な密着力を確保しにくい素材です。さらに、Tgが70〜80°Cで半結晶性を持つため、樹脂側に適切な柔軟性・相溶性を組み込まなければ密着は成立しません。
当社の材料は、これらPET固有の条件を踏まえて相互作用・柔軟性・極性バランスを分子構造から最適化しており、従来品では実現が難しかった密着性を安定して獲得しています。さらに、当社の設計は密着性の確保だけでなく、黄変抑制・表面硬度・耐湿性・柔軟性・低硬化収縮といった、PET用途で求められる複数の性能を同時に満たすよう構築されています。
単に「密着する材料」ではなく、PETに必要な性能を総合的に満たす樹脂を、構造設計から実現できる点が当社の強みです。
PETが難接着である問題の本質
- 表面が濡れにくい(表面エネルギー低)
- 極性が少ない(強い結合形成困難)
- 半結晶性(相互拡散困難)
- 室温で硬い(分子運動性低)
- 化学的に不活性(反応点なし)
フジ合成の解決策
プレポリマー自社合成 + 分子設計能力 で問題解決にアプローチ